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理研と利権の、そのウラには
科学誌ネイチャーに載せられた、とある若手女性研究者の研究論文が物議をかもしている。もし真実であれば世紀の大発見とも言える偉業なのだが、その論文が不正だとか、研究そのもの偽りだとか…。これに関し、さまざまなコメンテーターがいろんなことを言い、その多くが若手女性研究者に対して冷たい論評であるが、はたして真相はどうなんだろう。視聴者である私たちが、まず疑ってかからなければならないのは、そのコメンテーターたちの立ち位置。たとえば、原発推進派の先生方が、原発の安全性や有効性を説くことによって原子力ムラから莫大な報酬を得ていたことは誰もが知るところであるが、これに近いものがありそうだ。仮にこの論文もしくは研究が認められれば、名声とともに利権も若手女性研究者にゆだねられる可能性が高い。彼女が“作り方のコツ”を明かさない理由もここに。論文では概論だけを発表し詳細は公表しないことは研究者にとってはごくあたりまえのことらしいが、これまでもがヤリ玉に上げられているのは、裏に何か作為的な意図がありそう。そもそも、これが研究所という特別な世界ではなく一般社会であれば、社員のミスは会社の責任。社員ひとりに責任を押し付けるのではなく、責任はすべて会社が負い、社会的には個人を守るのが会社の役割であるはず。にもかかわらず理研の対応はまったく逆。あたかもトカゲのシッポ切りのように個人を切り捨て、たんに組織を守ろうとするばかりでなく、その手柄を我が物に…と考える考える者たちがほとんどなのだろう。すなわち一般の常識など通用しない特異な世界であることには間違いない。一連の報道を見ての私の感想は、こうである。渦中の若手女性研究者はきわめて真面目な研究者で、おそらく実験には成功している。ただ、組織と指導者に恵まれなかったために、科学の世界の構図や正しい論文の書き方にはいたって未熟で、稚拙なミスや勝手な判断による画像切り貼りなどが多々ある論文を発表してしまった。冒頭にも述べたように論文の内容そのものは世紀の大発見とも言える画期的な物であったが、肝心の論文が未熟であったため、名声と利権を欲する他の科学者たちから一斉に攻撃されるハメになってしまった…と。まぁ当たらずとも遠からず。そんなところではなかろうか。視点は180度変わるけれど、人間の人相ってのはやはり人柄を表す…と私は思っている。「人は見かけによらず」とも言うが、逆に言えば人相でなんとなくその人の人柄を判断している…ということだ。優しい人は目尻に小じわがあったり、気難しい人は口角が下がっていたり眉間にしわが寄ったり…その人の性格はいつしか顔の変化に結びつくものだなぁ…と人生を58年やってきて、そう思う。悪人はやはり悪人顔をしているし、誰とは言わないが、とくに政治家にはそんな人が多い気がするし。そういう観点で、渦中の若手女性研究員を見てみると、ややしも負けん気の強さは垣間みれるものの、けっして悪巧みのできるような人ではなく、むしろ真っ正直な人なんだろう…と推察する。いずれにせよ、今回のゴタゴタで、この偉大な発見が将来誰か第三者の手柄になったり、この有望な若手女性研究員の学者生命が絶たれたりすることのないようにして欲しいものと私は思うが…。
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