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解説者はもっと自戒と勉強を
ギターのピックアップマイクに、アクティブとパッシブの2種類があるように、世の中にはいろいろなところでこの両者が混在している。たとえば私が携わる広告の世界で言えば、電波媒体がパッシブで、紙媒体がアクティブ。ネットもアクティブの部類に入るだろう。つまり人が自ら情報を取りに行くものがアクティブであり、否が応でも飛び込んでくるのがパッシブ。その両者の違いをしっかり見極めて制作しなければならない。しかしこれは必ずしも広告だけに限った話ではなく、雑誌で言えば記事、TVで言えば番組づくりなども同じ。強制的に見聴きさせるTVにおいては、番組制作スタッフはもとより、出演者もそのことをじゅうぶん認識しなくてはならない…と私は思う。春のセンバツ高校野球も浦和学院の優勝で幕を閉じ、野球ファンの注目はプロ野球へと移ったが、とくにいつも酷いと思うのがこの野球解説。純粋に球場の臨場感を楽しみたい者にとっては、解説がじつに迷惑なことであるかを認識してほしい。もちろんアナウンサーも。先般も仕事の合間に高校野球中継を観ると、大きく劣勢であったチームの選手が安打を放つと「簡単に諦めないのがこのチームの特徴です」なって語ってたけど、甲子園へ出場するチームのなかに諦めの良いチームなんて存在するのか。もし三振したら「潔い」って褒めてくれるのだろうか。とつぜん応援団について語り「すごい応援ですね、この応援が生んだヒットと言ってもよいでしょう」…ん?意味がわからん。ポテンヒットが放たれると「打者の気力が優りましたね」…ん?やっぱり意味がわからん。いちいちツッコミを入れたくなるようなコメントを連発して、観る者をイライラさせる。ならば副音声で解説抜きの放送をしてくれれば良いが、それすらない。何を目的として、どういう理由で、どういう基準で解説者を採用しているかわからないけれど、視聴者の耳に強制的に送り届けるコメントとしてはあまりにお粗末。もし語るのであれば、各出場校の誰もが知らない裏事情とか、高野連の体質の問題とか、衆院選以上に大きい出場枠の格差の問題とか、私学の公立校の別枠開催のこととか、投手の球数制限のこととか、NHKと毎日新聞・朝日新聞の放送権のこととか、そういう多くの視聴者の関心事に触れてみてはどうだろうか。少なくとも現在のような、ありきたりで意味不明のコメントなど、そんなくだらないものを聞きたい人は、ほとんどいないはず。プロ野球もまた同様。今日のジャイアンツ対ドラゴンズ戦で、スッタモンダのすえ念願のジャイアンツに入った東海大出身のルーキー投手がプロ初勝利を上げたけれど、これを解説していたのは「疑惑の一日」で悪名高い元ジャイアンツの投手。彼は「初めての初勝利」って語っていたけれど、これは間違い。まずは正しい日本語を覚えてからでないとね。なにせ解説ってのは、公共の電波に載せて全国へ発信されているんだから。
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