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他人の声こそ己の鏡
これは以前にも書いたことであるが、人が他人の評価を気にするのは、それが自分を映し出す鏡だからである。可愛いね。カッコいい。そう言われることによって、自分は相対的にみれば、可愛い、カッコいい…ということに気づく。だっせー、どんくせー…なんていうマイナーイメージも同じ。もちろんこれは容姿に限った話ではなく、性格や言動に対する評価も同じ。でね。なぜ急にこのことを思い出してあらためて書いているかと言うと、それはライブのあとにいただく皆様からの声が私にとってとても励みになっているから。一昨年、はじめて椿のフォークナイトに出させていただいたとき、緊張のあまり満足な演奏はできなかったんだけど、マスターからいただいた「俺はああいうギター、好きだよ」のひと言はとても嬉しかった。ああいうギターってのは私の持っている安物ヴィンテージギターのことじゃなくて、奏法のこと。最近の若い方たちはあまりやらない、私が好きなピッキング主体の古典的なギターの弾き方だけど、これに共鳴していただけるなんて。また昨秋のフォークナイトは演奏後に常連客の方から「最後にやったあの曲、とってもいい歌だね」と言われて嬉しかった。最後の曲というのは加川良氏の「流行歌」。それまでは私のレパートリーのひとつでしかなかったんだけど、このひと言をいただいてから私にとってもお気に入り曲になった。この歌を聴いて喜んでくれる方がいると思うと、それだけで弾いていて楽しくなる。私の弾き語りをアートと呼ぶのはあまりにおこがましいが、少なくともその類いの端くれである以上、聴き手に喜んでいただけるものでなければ意味がない。たとえそれがひとりでも、ふたりでも。ところで話はドラクエのルーラのごとくブッ飛ぶが、昨夜は我が丹野池RCヨット協会の新年会、今日は新春帆走会。久しくレースに参加していないので、私にとっては仲間の皆さんと顔を会わせる数少ない機会である。そしてあらためて思う…こんなに素晴らしい仲間がたくさんいて私は幸せ者だと。なぜなら、もし仲間や友だちがいなかったら、己を映し出す鏡すら持たないことと同じになる。人にとってそれほど惨めなことはなかろう。
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