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盗塁について考える
野球において俊足ランナーは魅力である。たとえば走者2塁で単打で、走者1塁で長打で生還できるか否か、ランナーの走力は重要だ。しかし、盗塁となると話は別。現在、カープは試合数53を上回る60個、年間163個のペースで12球団で群を抜いているが、総得点は185で最下位。これはつまり、いかに盗塁が得点に結びついていないかの現れである。2006年にアメリカで出版された「Baseball Between Numbers」(数字で紐解く野球)によれば、盗塁成功の成果よりも失敗時のリスクのほうがはるかに大きく、その分岐点は盗塁成功率73%だとか。いかに走ろうとも73%でようやく±0。これに達しなければマイナス効果のほうが大きい…ということだ。で、現時点での広島の盗塁成功率は72.3%。すなわち、結果として盗塁が功を奏していない。ちなみに、通算1406盗塁の史上ナンバー1の盗塁王・リーキーヘンダーソンは75.6%。国民栄誉賞の受賞を固辞した日本の盗塁王・福本豊氏は、プロ通算20年で1065盗塁で、なんと驚異の78.1%。これほどの数字を残せる彼らが走るのは誰もが納得だが、ちょいと足が速い程度で、むやみやたらに盗塁を仕掛けるのはいかがなものか。もちろんプロ野球の監督たちはそんなことは百も承知であろうが。盗塁はやはり、かなりの成功率が望める場合と「ここぞ!」の場面で使う切り札的戦法ではなかろうか。かの名物監督・野村克也氏じゃないけれど、野球はデータの蓄積と分析がモノをいう緻密なゲーム。誰が決めたか、投球プレートからホームベースまでの距離や塁間の距離なども絶妙で、野球はじつに面白い。ところで、TBSが身売りした某在京球団の、あの元たちあがれ日本の「絶好調」監督は、監督を辞任して夏の参院選に出馬はしないのだろうか。私は密かにそれを望んでいるのだが…。球団を愛する者のひとりとして。
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