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こんな男には成り下がりたくない
さすがにちょっとイラッとした。新国立競技場のデザイン審査員長を務めた某大御所建築デザイナーの、過日の会見には。私たちがかかわったのはデザイン選定までで、なんで2億5千万になるのか聞きたいくらいだ…っていう無責任発言。小学校の夏休み絵画の審査じゃあるまいし、まさか絵面だけで決定したわけではなかろう。デザイナーたちのコンペ作品には、それぞれに考えに考え抜いたコンセプトが凝縮され、当然、提示された1億3千万という建設費の枠も考慮したの上でのデザイン。もし仮にザハ氏のコンペ作品が最初からこの建設費枠に納まっていないとするなら、250ccのバイクレースに500ccのバイクでエントリーしたようなもので、あきらかにレギュレーション違反で失格である。それさえ見抜けない審査員では審査員として失格だし、この重大ミスの責任逃れに躍起になっている、その姿勢がまったく許せない。男らしくない。そもそもデザインってのは、たんなる絵面の善し悪しじゃなくって、予算のことももちろん大事だが、この成果物を活用する人間にとってどうなのか…ってのが、もっとも重要。今回の会見では、そいうったデザインの本質がまったく抜け落ちていて、大御所である彼自身が大事な本質を見誤っているか、もしくは軽視しているようにしか見受けられなかった。おそらくこの会見を見た視聴者だって、これでは「デザインって絵面のこと」と誤解してしまうだろう。分野こそ違え、同じデザイン業界の末端で働く者として、とても情けない思いである。
安藤忠雄氏「工費増、私も聞きたい」
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