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日本人の国民性と恵方巻き
私が初めて「恵方巻き」なるものを知ったのは20年ほど前。当時、建設計画が持ち上がっていた静岡空港(現・富士山静岡空港)活用のための視察研修で岡山空港へ行ったときのことである。たまたま節分の時期で、関西にはずいぶん不思議な風習があるものだな、と驚いた。それが瞬く間にいまや全国区に。火をつけたのはセブンイレブン。そもそもこの「恵方巻き」というネーミングも大阪のセブンイレブンのオーナーの発案で、それ以前は「節分の巻き寿司」とか「丸かぶり寿司」などと呼ばれていたらしい。いかにも縁起の良さそうなネーミングで、さすが関西の商人は賢い。で、この「恵方巻き」の風習の起源はというと、これも諸説があるけれど、花街の芸者遊びというのがかなり有力。つまり女性が男性の…あ、この解説はやめておこう。そう考えると、発想は平賀源内が考案した「土用の丑の日」とまったく同じで、バレンタインやホワイトデーとも同じ。商売に結びつくとなると業界がこぞってPRして風習として定着させ、これに呼応して国民もまたすぐに受け入れてしまう。「他の人がするなら私も」という日本人特有の国民性と、宗教性や地域性などにはまったく関知しない、これまた日本人特有の優柔不断さが、次々と新しい文化や風習を取り入れて己のものにしてしまう。でもね。これこそが日本人の良いところ。ここ数年のうちに瞬く間に巷を席巻した「恵方巻き」なる風習をみて、そんなことをふと思った。狭い国土に大勢で住む日本人は、こうして宗教や文化の異なる他の方々とも争うことなく上手く生き抜く糧を見出してきたのである。日本人てホントすごい!
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