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温度差はやむを得ないけれど
誰もが同じと思うが、私も戦争がキライである。にもかかわらず、世界には情勢不安定な国がまだ多々ある。今回のアルジェリアの人質拘束事件では尊い命が多数失われているので、軽卒ことは申し上げにくいが、アルジェリア政府のとった強行攻撃を私たち日本人が批難することはできない。国が変われば事情もまた違う。私たち日本人が考える人命最優先の倫理は通用しない。ニュースを見ていると、ニュースを発信する側の東京在住の方々と我々地方に住む者では捉え方がずいぶん違うなと感じることがしばしばある。同じ国内でも温度差があるのだから、外国となるとその差はなおさら。二度と人質事件を起こさぬよう、人質もろともあっさりと抹殺してしまうロシアのような考え方だってある。人質をとっても何の意味もないとすれば、人質事件の抑止になり、次の人質事件を未然に防いでいる…とも言えないわけではない。しかし、明らかに人命をないがしろにするこのやり方は、私たち日本人からみれば、とても承服できるものではない。そう思うが、いかんともし難いこの現実に、私たちは何の術すら持たない空虚感。日本政府は「人質の救出に各省庁をあげて全力を尽くす」とコメントを出したが、語られた具体策はひとつもなし。ならば他国の政府ように「過酷なニュースも覚悟せなばならない」と、素直な論評をしてくれたほうがまだマシ。何もできないのに「全力を尽くす」なんて儀礼的な言葉を並べられると、余計にイラだつ。いま願うのは、ひとりでも多くの方が無事であること。ただそれだけである。
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