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それ言っちゃダメ
我が菊川市は、もっか選挙戦まっただ中。こんなとき口にしちゃいけない言葉は「落ちる」とか「破れる」など。でもこの禁句ってのは、意識すればするほど、かえってなぜかフイと出てしまうから厄介だ。原稿が机から床へヒラッと舞ったとき。パソコンのアプリが突然終了しちゃったとき。孫が障子をプスッとしたとき。ふと言ってはいけない言葉が…。じつは遠い昔、私は禁句を発してしまった苦い経験がある。それは26年前。人生で初めて仲人を請け負ったときのこと。いまでは仲人なんてものはナシで結婚するのがごく普通になったが、当時は違った。で、その失敗の場は結納式。事前に新郎側とは入念に打ち合わせをして式に臨んだのだが…。いざ式が始まると、なんと、新婦側が予定していたダンドリとは異なり、右往左往で途中からはもうテンパリっぱなし。なんとかようやく式を終えて宴席に移ったとき、安堵感から一瞬にして気が緩み、新郎・新婦の父上と酒を飲み交わしながらつい出てしまったのだ、禁句が。「いやぁ式の進行を“失敗”しちゃってすみません」って。“失敗”は絶対言っちゃいけない言葉。前夜、一生懸命読んだ禁句集に、切れる、離れる、別れる…などとともにちゃんと書かれていたのに。自分の失言に気づいたとたん、私ゃもう真っ白。もうどうにでもなれ〜ぐらいの気持ちで、飲みに飲んじゃって、新婦のお宅を後にするころには、もうまともに歩けぬほどだった。後日、この失言のことを新郎・新婦に謝ったら、なんとご両家とも失言にはまったく気づいてなかったとのことで、「あ、そうだったの。すっごく宴席が盛り上がってとても良かったよ」とのこと。結局、禁句で振り回されたのは私ひとりだけ。そのときは無難にことを終えたけど、なかにはとても気にされる方もいらっしゃるから、やはり禁句は避けるに越したことはない。あと4日。もしできるなら、いっそ口にチャックでもつけておきたい。そして27日の夜にチャックを開き、こころから「おめでとうございます」を言えたら、どんなに良いだろう。
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