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視点を変えて
昨日はお茶の普及のことについて書いたが、あたかも「お茶を急須で入れる→日本の伝統文化→正しいこと」のような論法で、まったく消費者側の視点に立っていないことに後で気づいた。実際、消費者にしてみれば、湯を沸かす、急須に茶葉を入れて湯を注ぎ待つ、急須に残った茶殻を捨て茶器を洗う…といった作業は面倒きわまりない。かく言う私は静岡県人でありながらお茶ではなくコーヒー党であるが、時間にゆとりのあった学生時代は、豆を手廻しのミルで挽き、アルコールランプを灯してサイフォンで落とす…なんていう手間のかかる作業をしてコーヒーを楽しんだものだが、社会人になってからは、豆はあらかじめ挽かれたものを購入しサイフォンを止めてドリップに。さらに近年はドリップを手で落とすことすら止めてコーヒーメーカーを使っている。もし缶やペットボトルあるいはインスタントで、入れたてコーヒーに匹敵するほど美味しいコーヒーがあれば、私だってわざわざコーヒーを落とすなんてことはしないかもしれない。現代人がお茶を入れない理由は、そんな手間ひまをかける時間を持ち合わせていないということに尽きるだろう。ということで、私なりに茶市場回復の策をいろいろ練ってみたが、出てくるのは、列挙するのも恥ずかしい、ひとりよがりな案ばかり。そんなことはとっくに考えているよ…と、プロの茶業界の方々に怒られそう。やっぱり「お茶はペットボトルがあたりまえ」の時代が来るのは避けられないのだろうか。そして半世紀後、人々はこう言っているんだろう…「昔の人は、お茶を急須っていう道具を使って入れてたらしいよ」って。
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