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カテゴリー「ギター&ライブ」の記事一覧
- 2025.07.15 [PR]
- 2013.03.09 “フォークな日”の思い出が蘇る
- 2013.03.03 思い出深い誕生日に
- 2013.02.18 人生いろいろギターいろいろ
- 2013.02.17 絶妙トークに癒されて
- 2013.02.10 恥ずかしながら前言撤回を
- 2013.02.02 小売店の行く末は
- 2013.01.31 私の偏見に過ぎないのだけど
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さすがにこの歳になると、歳をとること自体はけっしてうれしいことではないのだけれど、それでも一年に一度必ずやってくるのが誕生日。私にとって昨日がその日。還暦の足音が聞こえ始める57歳になった。そんな昨日は偶然にも、数ヶ月に一度開催されるクックハウス椿さんの「フォークの日」であり、いつもどおりギターを持って参じた。出演順は基本的に抽選で決まるのだが、同行した事務所の姐さんが「早めに歌って飲みたい」とのことで出演順の変更をした。そのときはよくありがちな話と思って気にもとめていなかったんだけど。サプライズは、その姐さんのステージの3曲目。とつぜん“Happy Birthday”が歌われ始めて。誕生日ケーキが運ばれてきて、壱萬円札がいっぱいついたレイを首にかけられて。ただし、この壱萬円札はオモチャで、実際にオカネとして使うことはできない。本音を言えば、たくさんのオモチャの壱萬円札よりも、1枚の本物の壱萬円札のほうが良かったけれど、それは贅沢というもの。いやぁ、それにしてもまったく予期していなかっただけに、この演出には超ビックリ。姐さんの出演順変更の理由も納得。聞けばこのサプライズのために前日から密かに準備が進められていたとか。冒頭にも述べたように、この歳になると誕生日そのものにはたいした感激はないけれど、みんながこうして祝ってくれる…その気持ちがとってもうれしい。昨日は57歳の誕生日。おかげさまで思い出深い良い日になった。みんなみんな本当にありがとう。

3月17日の「道の駅掛川」のステージに向けて、新曲に取り組もうと思う。新曲といっても高田渡氏の1969年の曲で、私にとって新しい曲というだけの話なんだけど。でね。こういうコピー曲ってみんなどうして仕上げているのかな…って、いつもちょいと気になる。とくに古い曲は楽譜も少なく、もしあっても歌詞にコード符がついている程度のもの。イントロや間奏、アウトロまで書かれているものはまず皆無。ありがたいことに、いまでは古い音源も多くはYoutubeで聴くことができるので、私の場合はこれを参考に、自分の技術で弾ける程度までレベルダウンしてなんとか曲としてまとめあげる作業をしている。仮に自分の技術力が10であるとすれば、7〜8のレベルで弾けるようアレンジし、採譜をし、弾いてみてまたアレンジを加える。レベル10にすると、練習ではできても本番で必ずミスる。Youtubeで参考にするのは本人のものよりむしろ、これをカヴァーしている第三者のもの。カヴァーのほうがアレンジが簡単であり、素人の私には弾きやすいことが多い。こんな作業を仕事の合間をみながらやるので、早いものでも数日。長いものならば1〜2週間を費やしてしまう。こうして自分なりの演奏スタイルがほぼ決まったら、それからひたすら練習。ひとつの曲を何度も何度も弾いては歌い、またその繰り返し。で、いざ本番に臨むと…心臓の弱さで、いつもトホホな結果になっちゃうから、なんとも情けない。選ぶ楽曲もさまざまならば、採譜の方法やギターの奏法も人それぞれ。ちなみに事務所の姐さんはいっさい採譜しないで、最初からすべて暗譜で練習しているし…。楽譜を買うのかな。それとも耳コピ? ほかの人はみんな、いったいどうしているんだろうか。ステージではみんなさりげなく上手に演奏しているけれど、その裏には必ずそれぞれに相応の努力や工夫があるハズ。それを知ったからといって、とくに私の手法が大きく変わるわけじゃないけれど、それでも気になるのが“隣りの庭”ってところだろうか。
兄・孝氏68歳。弟・進氏65歳。1969年結成の人気デュオはいまも健在。そのビリーバンバンのコンサートが今日、御前崎市民会館で開催され、私は家内を連れ立って行ってきた。彼らの音楽が素晴らしいのは先刻承知であるが、トークがあんなに面白いとは…。私もライブやコンサートへしばしば出かけるが、いつも思うことは、ベテランは一様にみんなトークが上手い。このあたりはやはり人生経験の差であろうか。ボケを交えて笑いを取りながらも、そのなかにさりげなくチラッと辛口コメントを差し込んだり…。さすがはエンターテイナー。おもしろ可笑しく、そして美しく…あっと言う間の2時間弱。とても素敵なひとときであった。なかでも私にとって印象的であったのは、自虐混じりに語って笑いを取っていた「この歳になるともう引き算。こういうステージもあと何回できるか…って思うと」って言葉。彼らよりちょうど10歳程度若い私であるが、思いは同じ。この先、3月17日に“道の駅掛川”でのライブ出演、5月3日に我社とブルーベリーオガサさんの共催で開催する“ブルーベリー農園LIVE(仮称)”が決まっているが、これらひとつひとつを大切に…ビリーバンバンと同じように、お客様に「良かった」と思っていただけるステージづくりに努めていきたいな。あらためて、そう強く思った今日のコンサートであった。

帰り際に購入した“BillyBanBan BEST”
帰り際に購入した“BillyBanBan BEST”
しばらく前のブログに「ソロギターやリードギターではない人がカッタウェイのギターを使うことに違和感を感じる」なんて主旨の記事を書いたけど、それはまったくの私の偏見であり、誤った考えであった。訂正したい。私たちが若かった頃はカッタウェイのギターを使う人はきわめて稀で、あえてカッタウェイを使う人はテクニシャンという…そういうイメージがあった。だけど最近は奏法がどうのというより、むしろデザインとしてカッタウェイを選ばれる方も多く、カッタウェイのアコギはかなりポピュラーであるらしい。言い換えると、つまり、私たちが若かった頃IVYルックで身を包んでいたのと同じで、たんなる流行りみたいなもの。私の意見は、それを「IVYリーガーでもないのにIVYファッションはおかしい」と言って批判しているのと同じなのだ。…ということに気づいたら、とても気恥ずかしくなった。これもいわゆるジェネレーションギャップのひとつ。年寄りが自分の考えを正当化して押しつけちゃいけないね、やっぱり。おおいに反省…。
私の愛器SUZUKI F-300には、自身で取りつけたFISHMANのHumbucking Pickupがついている。アコギの生音を拾うのに適したピックアップだが、パッシブのため如何せん音圧が低いのが難点。ライブが常連のアーティストならプリアンプやDIを使うのが当然だろうが、そこまでかける予算は私にはない。しかし、たまにしかステージに立たない私であるが、ステージに立つたびに毎回毎回PAさんに苦労をかけるのも申し訳なく、そんなわけで、プリアンプ付きのDIの購入を検討してみた。No.1候補はL.R.BaggsのPara Acoustic D.I.。だが、こいつは実売価格が2万円代。楽器通販大手の「サウンドハウス」でも16,500円。とうてい私の少ない小遣いで買えるものではない。そうこう悩んでいたら、見つけちゃったのだ。とっても安いDIを。それはBEHRINGER DI100 Ultra-DI。価格は送料込みで2,380円。プリアンプこそ搭載されていないものの、アクティブタイプなので、おそらく私が立つ程度の小さなライブ会場であればこれで十分…のはず。価格が価格だけに難点もないわけじゃないけど、ユーザーのレビューもまずまず高評価。で、思たったら吉日で即注文。それにしても、ずいぶん安い。購入先は前述の「サウンドハウス」なんだけど、このサイトはどれもこれもマジ安い。一般の楽器店の7~8割程度の価格で、なかには5~6割のものも。オーダーついでにケーブル、レモンオイル、弦や電池等も発注。楽器店のある町まで買い物に出かける余裕のない、私のような田舎に住む者にとってはとてもありがたい。しかも安いし。ネットと宅配の普及により、楽器に限らずその他、生活家電や日用品まで、いまではほとんどの物が、自宅に居ながらにして手に入れられるようになった。これは消費者としては嬉しいことだが、小売店にしてみればおそらく戦々恐々であろう。実際に楽器店で楽器やパーツを手にして品定めするショッピングも楽しいことなので、小売店には小売店でちゃんと頑張っていて欲しいし。とは思いつつも、ついついネットショッピングしてしまう私。ちょいとジレンマを感じているのも事実なんだけどね。


SOUND HOUSE
SOUND HOUSE
ひと言にギターと言っても種類はさまざま。エレキギター、エレアコ、アコースティックギター、エレガット、ガットギター、リゾネーターギター、スチールギター…などなど。ちなみに昔よく口にしたフォークギターって呼び方は和製英語。外国では通用しないらしい。YAMAHAの商品名だったとも言われているが、正しいことは私も知らない。ところで、こういった分類分けとは別に、ボディの形状には大きく分けてふたつのタイプがある。ひとつはハイポジションを弾きやすくするために右肩の部分をえぐったカッタウェイ。もうひとつは両肩とも出っ張った、クラシカルな形状のもの。一見、音質的には昔ながらのオーソドックスなタイプのもののほうが良さそうに思うが、実際はこの形状による差はさほどないらしい。となると当然、ハイポジションまで弾きやすいカッタウェイに分があるわけだ。が、アタマの古い私には妙な偏見があり、カッタウェイのギターを使用する人は、ソロギターを弾かれる方とか、あるいはカッコ良くリードギターを弾かれる方とか、そういういわゆる上手いギタリスト…という思い込みがある。私自身も、ごく稀にハイポジションを弾くときに「カッタウェイなら」と感じることがないわけじゃないけど。でも、ヘボギターの私にゃ似合わない気がしてならない。オーソドックスなデザインのギターが好きな私は、やっぱり古い人間かも。